重曹よりすごい!セスキ炭酸ソーダを使った簡単掃除・洗濯術

重曹が苦手な汚れを解決

重層は洗濯には向かず、キッチンのしつこい油汚れを溶かす力も弱いのです。消臭性と言う点でも、トイレのアンモニア臭、アルカリ性の臭いには効果がありません。そこで、重曹よりも使いやすく、使い道もいろいろあるアルカリ剤としてセスキ炭酸ソーダ(アルカリウォッシュ)が注目されるようになったのです。

実際の家庭用洗剤、入浴剤の成分としてもよく配合されています。セスキ炭酸ソーダは、炭酸水素ナトリウムと炭酸ナトリウムを合わせた物質で、セスキ炭酸ソーダなら、重層が苦手な油脂もある程度乳化させることができ、タンパク質もある程度分解できる作用があるのです。つまり洗浄剤としてのアルカリ剤が得意だということになります。

セスキ炭酸ソーダは、炭酸ナトリウムと重曹の複塩ですから、両方の中間的性質を併せ持ちます。水にも溶けやすく、水溶液は弱アルカリ性「pH9.8(1%、25℃)」を示します。(もともとの炭酸ナトリウムはpH11.2、重曹はpH8.4です)こうして温和なアルカリ剤ができたわけで、絹、羊毛、木綿等の洗浄精練用に使用でき、入浴剤、家庭用洗剤にも使われます。

結晶はサラサラと扱いやすく、常温なら長期間の保存でも変質しません。これで何が重曹よりすごいのかがわかったと思います。そんなことから、セスキ炭酸ソーダを使った掃除方法や洗濯術も、いろいろ紹介されるようになってきました。